過去のコラム:
 

サプリメントとどう付き合う?<2001/06/19>

 

生活のあらゆる場面で急激に目にする機会が増えたサプリメント。しかし、その種類も情報も増える一方の現状で、消費者に一抹の不安があるのも確かです。例えば「栄養機能食品」とは何か、あなたは知っていますか―?

高松市亀井町にあるオカウチドラッグには、現在20ブランド・170アイテムのサプリメント食品が並べられています。(注:この中にはいわゆるダイエット食品、健康茶、プロテインなどの類は含んでいません。)「ここ2、3年で各社の競争が激しくなったように感じる」と語ってくれたのは、ドラッグ事業部の薦渕由美さん。「女性を中心に、世代を問わずサプリメント食品は人気。買いに来られる皆さんの方が知識に富んでいるような場合も…」という言葉の背景には、"きれいになりたい""健康でありたい"という消費者の願望と、マスコミからの過剰ともいえる情報供給がくみ合わさった「トレンド」が存在しているといえます。


種類が豊富すぎて、何を基準に選ぶべきか分からない

しかし、「○○が○○に効く!」と聞けば、盲目的にその商品に飛びついてしまうような現象に、私はある種の危うさを感じずにはいられません。特に、消費者にとって「どの食品をどのように選択すべきか」という情報については、不足というよりは混乱の状況が生じているのは確かです。

今年の4月、厚生省(現:厚生労働省)は「保健機能食品制度」を発表しました。それによって、私たちの身の回りにあふれる健康食品は以下のように区分されることになりました。

健康食品→<医薬品/保健機能食品/一般食品>


学校帰りにドラッグストアに
立ち寄る高校生

<保健機能食品には2つの分類がある>
特定保健用食品
栄養機能食品
特徴:身体の生理的機能などに影響を与える保健機能成分を含んだ食品

→栄養成分含有、保健用途、栄養機能、注意喚起を表示できる

(例:「血圧を正常に保つことができる食品です」などの表示)
特徴:普通の食生活では不足しがちな栄養成分を補うための食品

→栄養機能、注意喚起を表示できる


(例:「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」などの表示)

今回の制度の一番の特徴は「認可を受けるためには、比較的ハードルの高い申請が必要」という点のようです。この点は賛否両論あるようですが、これまで「健康食品」とひとくくりにされがちだったものに新しい基準が加わったことで、消費者にとっては大きなメリットがあると私は感じています。

ところで「ビタミンの取りすぎ」は私たちの体にどのような影響をもたらすのでしょうか?右の画像をクリックすると「成人における許容上限摂取量と副作用非発現量の比較」と「ビタミンの過剰摂取によるおもな健康障害」という2つの表を見ることができます。(ともに引用:日本評論社「からだの科学」2001年3月号、p.32-41より)

私なりに本文を読んだ結論として、以下の2点をあげることができます。
・現段階では、日本で健康食品によるビタミンの過剰摂取・副作用という例は少ない、ということ
・しかしながら、今後健康食品やビタミン剤が日常生活に浸透することで、ビタミンの過剰摂取という危険性が高まる可能性があること


ただし、このような短いコラムで「ビタミン」についてしっかりと取り上げることは難しく、無理に説明しようとすることで誤解を招いてしまうおそれもある内容です。詳細は入門書や専門書などを読むことをおすすめします。

今回の取材から私は「サプリメントやビタミン剤は数年後、日本人の生活と切り離せない存在になる」ということ、そして「正しい認識で、自分なりの付き合い方を見つけることが必要」ということを強く感じました。皆さんはこれから、サプリメントとどう付き合っていきますか?

※許容上限摂取量…「ほとんどすべての人に健康上悪影響を及ぼす危険のない栄養素摂取量の最大限の量」のこと


ビタミン摂取に関するデータ
(クリックすると拡大します)


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