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マイク1本でどこでもライブ
第1話(12/1)
「S-poってなあに?」



こちらは香川医大の学祭のライブ
「知ってる人に見られるほうが
緊張する」らしい


 「アカペラ」[a cappella伊]
…礼拝堂風に、または聖堂風にの意。楽器の伴奏を伴わない合唱曲をいう。(「現代用語の基礎知識2000」自由国民社より)

 まずはこちらをお聞きください。
  これがアカペラと呼ばれる音楽の種類です。歌っているのは香川医大のアカペラサークルS-poです。もともとは「香川医大合唱団・コールエスポワール」という団体だったのですが、メンバーいわく「最近合唱が人気がないので」、2年前にアカペラサークルとして生まれ変わりました。

メンバー・高橋くんの記憶
 あれはまだ春が訪れて間もない、4月のある日のことだった。「コールエスポワール」というサークルの存在を知った僕の心はとてもはずんでいた。勝手な思い込みだった、今思えば。僕はこの名前を聞いて「このサークルは合唱部だ〜!!」と決めつけてしまっていたのだ。僕は合唱をやっていた人間なので、大学でも合唱をやりたいと思っていたのである。
 さっそく僕は「コールエスポワール」の練習室へと足を運んだ。だが、そこに待っていたのは、ドアの向こうから聞こえる奇怪な声。「ドド、プス、プス!!ブンブンブン〜」。人間の声か?それとも機械の声なのか?どちらともつかぬその声は、僕の心に不安120%の、とてつもなく暗いイメージを呼び起こした。足が床にとらわれて動かない。
  そんな僕をよそに、その奇怪な音は鳴り続ける。中に入るのを止めて帰ろうか、という考えも浮かんだ。けれど、せっかくここまで来たのだからと、僕は勇気をふりしぼってドアを開けてしまったのだ。そして僕は「アカペラ」と出会った。この、とてつもなく奇怪で、それでいてとてつもなくおもしろい音楽に。


 彼らのどこがすごいかといえば、学生であるにもかかわらず年間20本以上のライブをこなしているところでしょう。しかも「営業にはだいたい3〜6人くらいで出てます」などと自分達で言ってしまうあたり、なんだか学生なのにプロ的な部分もあってちょっと変な感じです。でも「バイトやテストがあるので、本当はもっとたくさんライブをやりたいのにできていない」というところはまじめな学生、という感じです。
 「アカペラでコーラスをやるのはどこが難しいんでしょう?」 と部長の杉田さんに聞きました。

 絶対音階、というのが普通の人はまずないので、合唱をやっていれば少しは身についてくるんですけど、その素地がない人の場合は「あっ、今ハモってる」という状態が判断できるようになるのが一番苦労するんですよ。でも一度練習でつかんだものは忘れないので、練習の中で「あれっ?」と思ったらみな思い思いにピアノのところに行くって感じです。

 ふーん、素人である私にはあんまりよく分からんな…と練習も見させてもらいましたが、やっぱりあれは合唱をやっていた経験が生きてるんだな、と思わずにいられません。でも合唱の先生に言わせれば彼らの歌い方は「なってない」そうで…。つまり合唱本来の声の出し方ではなく、むしろカラオケに近い声の出し方をしているそうです。私は歌が好きなのでとにかく彼らの歌を見ていると楽しそうで、うらやましくて仕方ありません。そんな彼らのライブは月に1回ストリートでも聞くことができるのですが、来年の初頭に予定されている年に1回の「定期演奏会」に向けて準備をしていく様子を次回はお伝えしていく予定です。


S-poのホームグラウンドでの
ライブだけにお客さんも多い


これがピアノでキーを合わせるところ
音楽知識のない私は感心ばかり

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