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里ちゃん市場の挑戦
第3話(12/29)
「里ちゃん市場、駅前に進出!?」

【前回までのあらすじ】 <→第2話はこちら

塩江を愛するがあまり、役場を辞めて未知なる八百屋の世界に飛び込んだ佐藤さん。そのお店「里ちゃん市場」の魅力と、10月にオープンした丸亀店の成長を見守っていこう。

CHAPTER 3


開店前のあわただしい様子

丸亀駅前に広がったいくつものテントのかたまりと、あちこちにはためく「パイオニアマート」の旗。正直佐藤さんから「12月23日にイベントやりますから」という話を聞いたときには、これほど大きなイベントだとは思いませんでした。

パイオニアマートの皆さんは朝8時から丸亀駅前のクリーンアップをして、その後自分たちでテントや露店をたてて、丸亀駅前のスペースをめいっぱい使って自分たちのお店をPRしています。準備前の会場はたくさんの人と荷物でごったがえしました。

佐藤さんは朝5時半から起きて野菜を調達。トラックに前日捕まえた「たぬき」をのせて丸亀までやってました(たぬきが売り物のパンジーを食べてしまって、トラックの中には土が散乱…)。応援もいつもより多い十名以上の人が出て、本来営業しているパイオニアマートと出店の両方を営業することになります。準備は9時くらいからはじまって、トラック2台分の荷物が瞬く間に並べられていきました。


「パイオニアマートでやっていることを知ってもらうためにもあえて距離の近い2つの場所で同時に営業してます」と佐藤さんは説明してくれました。確かに、ふだんはパイオニアマートの事を何も知らないお客さんも、準備の段階から道ゆく人が興味を持って「何が始まるんだろう」という感じで店を覗いていきます。

はじめてきた人に話を聞くと「チラシを見てこのイベントを知った。今日はお花を買いに。お店の印象は安い、楽しい。」「スーパーとは違う感じがする。たまにはいいかも。」という反応と「いや、別に何も(感じない)。」という反応とに分かれました。 チラシなどで宣伝したこともあってイベントは大盛況。朝10時の開店の前後からお客さんが訪れて、準備も終わっていない段階からお店も対応に追われる。

サンタの衣装に身を包み、値札に「塩江のタヌキ・ポン子ちゃん」と書く佐藤さんは「やる側が楽しくないとお客さんは楽しくない、イベントごとは特にそう。」とまわりを引っ張っていきます。そういう所が人をどんどんひきつけ、あるいは巻き込んでいくからこそ、今回のイベントにもあれだけの人が協力するのでは?と思わされます。

「さあ一日のはじまり!わしの一日は5時30分から。」と何度も口にしていた佐藤さん。自分もまわりも奮い立たせようとして喋っているのか、なにも考えてないのか。そこが努力なのか天性なのか分からないのですが、つねに口数は減りません


「値段いくらつけよう?」と
佐藤さんが冗談のタネに
していたタヌキ

自ら率先してサンタの衣装に

ただ誉めすぎるのかも知れないのであえて書くとするなら「この人と一緒におったら疲れません?」と私にぼそっと言った奥さんのコメントが印象的でした。

心底そう思っているかどうかは別として、でも何となく「らしさ」が伝わる言葉でした。佐藤さんのパワーを奥さんが上手にコントロールしているからこそこの店はやっていけるのかもしれません。


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