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里ちゃん市場の挑戦
第2話(12/1)
「八百屋の一日は大変だ」

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塩江を愛するがあまり、役場を辞めて未知なる八百屋の世界に飛び込んだ佐藤さん。そのお店「里ちゃん市場」の魅力と、10月にオープンした丸亀店の成長を見守っていこう。

これが東部地方卸売市場
100前後の業者が出入りしている

 今日は佐藤さんと一緒にセリに同行しました。佐藤さんが出入りしているのは長尾町にある香川県東部地方卸売市場、全国で2番目にはやく完成した第3セクターが運営する市場です。
  佐藤さんとの待ち合わせは朝の6時。私は眠い目をこすりながら「やっぱり毎日この時間に起きることができるのは、この仕事を愛しているからだろうな」と思いました。
 野菜のセリがどうやって行われるか皆さん知っていますか?東部市場では、場内に数列に並べられた野菜の列の間を2人のセリ人が別々にしきりながらセリを行います。買い手は自分のほしい種類の野菜のセリが始まると、手持ちの小さな黒板にチョークで希望買取価格を書いてセリ人に見せます。
  せり人は値段を提示した全員の価格の中から一番高いものを判定して「○○番、○○○円!」と発表します。権利を引き当てた買い手は、たとえばほうれん草10箱のうち何箱を買うかをセリ人に告げます。残った商品は再び買い手が値段を提示してせっていきます。


 この方法の面白いところは、同じ商品をセリ落とすとしても最初に決まった値段がだんだんと下がっていくところです。
  つまりある商品がどうしても欲しい人は少々高い値段を提示してでも早めにセリ落とすのです。ところがその買い手が自分の欲しい分を買ってしまって、それでも商品が余ると値崩れをおこすんです。値段の提示の仕方を見ているとその人の性格というか戦略がなんとなく分かります。
 佐藤さんは自分の中で「この商品はこの価格くらいでセリ落としたい」というビジョンを持っているようです。もちろんどうしても欲しい商品にはそれなりの値段を提示しますが、基本的にはほかの買い手よりもいつも低めの値段を出しています。他人が1000円の値を提示した商品に400円くらいの値を提示しているときもあります。
 八百屋が消費者に野菜を売る際の値段を決める方法はさまざまですが、里ちゃん市場では商品ごとのセリ値にある程度の利幅をつけて売り値を決めています。つまり同じ商品でも前の日より安くセリ落とせば、次の日には値段が変化してしまうのです。
「少しでも安い商品を提供してお客さんに喜んで欲しい」と考える佐藤さんの考え方はセリの時にも明確にあらわれています。 佐藤さんのあわただしい1日のはじまり・セリはこうやって過ぎていくのでした。


佐藤さんいわく「カンニングされない
ようにしながら」値段をつける


 


八百屋なのになぜかイルミネーション
佐藤さんの遊び心は尽きることない

佐藤さんのある日の日記
 AM5時10分起床。まだ暗いなぁ外は。空はどうかな。顔を洗いパンとバナナと野菜ジュースで朝食。外が明るくなった。空を見るとすばらしい天気だあ!店へ車を取りに行き、長尾町東部青果へ。野菜一杯ある。心うきうき。最初からセリ落とす。今日は調子いい。忙しい時に電話。塩江の人より「マツタケ取っているから家に取りに来い」と。10時10分よりセリ落とした産物車に積む。
 11時20分里ちゃん市場へ帰店。丸亀支店より野菜を取りに来ていた。車に積みこみ、それよりマツタケ取りに行く。白菜、ダイコン買ってくれとの事で現金支払。水もしたたるいい野菜を積み店へ帰る。お客さん多く来ている。さぁ、心からの商売や。心から感謝の気持ちで売れと従業員に言う。皆元気で売る。調子いいデ。暗くなり6時閉店。
 7時より役場で新ごみ処理施設検討対策協議会。ごみの施設はいやだが安全性が立証できれば町の活性化のためやと、委員に協定の承認OK。9時帰宅、夕食を取り10時就寝。今日はすべて良好。


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