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素人が作る巨大イベント
第2話(12/29)
「市民で作るむずかしさ」

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来年の8月11日、12日に高松市の市制111周年を祝って行われる「トリプルワンイベント」。2年前から普通の市民が自分たちで作り上げてきたこのイベントの行く末を準備段階から密着でお送りします。

CHAPTER 2

「これは…厳しいかもなあ…。」練習が始まって30分ほど、ただ静かに様子を見つめていた谷口先生は、ふと私に向かってつぶやきました。

トリプルワンイベントは大小たくさんのイベントが2日間で行われるのですが、その中の「環境ミュージカル」は一般公募で集まった市民が約9ヶ月でミュージカルを作り上げ、県民ホールにお客さんを入れて披露する予定になっています。脚本は高松西高校の山本先生、演出は工芸高校の谷口先生ともう一人の山本先生、とスタッフもほとんどボランティアで行うことになっています。高松テルサで行われた通算3回目の練習を見学に行ってきました。  

まずは柔軟運動、基本運動からです。現在のところキャストは女性を中心に25名。男性の一般公募者はまだいません。まだまだ人数も経験も練習も足りない中での基礎練習が続きます。特にターンの練習に入るとできる人とできない人の差は歴然とします。指導にあたる山本先生は分かりやすく、かつテンポ良く教えているのですが、なにせ経験のない人がほとんどをしめる中で、年明けには脚本を決めて、配役を決めて、演出を決めて、ダンスの振りをつけて、台詞を覚えて、歌も歌って、ひとつの芝居として完成させなければなりません。決してゆとりのある状況とはいえないのが現実です。


ダンスの練習が終わると歌唱指導。BDCでも中心メンバーとしても出演されている、子供教室の先生・豊永さんが、独特の話術と明るいキャラクターで生徒の笑顔を引き出します。しかし限られた時間の中で「きらきらぼし」と「エーデルワイス」をパートを分けて歌うと、あっという間に歌唱指導の時間はおしまい。

つづいて「ヒップホップでつけてもらった振りをすぐに覚える練習」へと移ります。今回は24章節分の振りをつけて次回への宿題となりました。はたして1ヶ月後、彼女達は振りを覚えているんでしょうか…?  

このミュージカル、予算的にも限られた範囲の中で行わなければならない、という制約もあります。冒頭の○○先生のつぶやきもいまのところ仕方がないのかもしれません。経験も時間も予算も人員も限られた中での挑戦。今後「環境ミュージカル」 の行方はどうなってしまうんでしょうか?


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